電気を音に変えるのだ!!

鍵盤のこと、特にオルガンについてあれこれと。

エレクトーンのこと

10年くらい前のある日、色々とうまくいかなくてなんかやるせない気持ちになった時、そうだ楽器を弾いてみようと思い立ちまして。その足で、当時住んでた横浜のヤマハに行って、エレクトーンの体験レッスンなどしてみたわけです。

 

幼少のみぎり、今はなきテクニトーンを嗜んでおったわたしにとって、「何の楽器やってるの?」と聞かれた時、「テクニトーン!!」「何それ!」「あ、あのエレクトーンみたいな二段鍵盤と足鍵盤ついてるやつだよ…」「ああ!エレクトーンね!!」っていうくだりがデフォルトだったわけですね。ゆえに、エレクトーンとは、テクニトーンが束になってもかなわない(ごめんテクニクス)、業界的にはスーパーメジャーな存在でありました。当時のわたしは、長いものに巻かれるもんか!と無意味に息巻いていた一方で、エレクトーンのステキ機能、充実した楽譜、豊富なお教室などにはやはり抗い難い憧れを抱いていたのも事実であります。

 

かくして、わたしは長きにわたり、暗いアナグラの隙間から光り輝く世界を覗くがごとく、忸怩たる思いを秘めつつも羨望の眼差しでエレクトーンを眺めておりました。ゆえにヤマハのお教室でエレクトーンを弾くなどというのはちょっと色々わだかまりがあるようなないような。われながらめんどくさい自意識が。ごめんテクニクスヤマハとてもかっこいい。

 

しかしながら、当時のわたしは、二進も三進もいかない日常にどうにかこうにか折り合いをつけねば前に進めない状況にあり、そんなちっさい自意識などはもはや些末なものでありました。そして気づけば、エレクトーンお教室ご入会、そしてエレクトーンご購入に歩を進めておりました。ちょうど手元には、使う予定で頑張って貯めたけどその予定が掻き消えたお金があったのでスパーンと払ったったわい、エレクトーン代。

 

その時、世の中に流通しているいわゆる“電子オルガン”について調べてたおりに、“ハモンドオルガン”というものがあることを知りました。ふーん、でかいし重いし古いんだねー、と、当時は思ったのですが、それが今になってこんなにどっぷりはまるとは。

 

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